正社員とフリーターの差【社会保険】
フリーターは社会保険に入れる?
正社員とフリーターの差に社会保険がありますね。雇用保険はアルバイトでも入りやすいですが、健康保険と厚生年金保険に関しては、フリーターの加入は難しいと言えます。
- 1日もしくは1週間の労働時間が正社員の約4分の3以上
- 1か月の労働日数が正社員の約4分の3以上
であれば加入できますが、現状では健康保険と厚生年金に入っているフリーターは少ないでしょう。しかし正社員として勤務すれば、双方の社会保険加入が原則なので、色々とメリットが多いですよ。
第一に保険料負担があります。会社が保険料の半額を負担してくれますから、あなたは残り半分を支払う形で良いのです。
「社会保険に入ると手取りが減るからイヤ」と言うフリーターもいますが、会社で保険に入らなければ、自分で国民健康保険と国民年金を払うことになります。
未納していても近年保険料徴収が厳しくなっていますので、年金事務所から督促状が送られてくることがありますし、訪問を受けるケースもあるようです。
要するに、正社員もフリーターも社会保険料を支払う必要がありますので、そう考えれば会社で折半してもらえる健康保険、および厚生年金の方が有利ではないでしょうか。
正社員の厚生年金の方がメリットは多い?
「厚生年金なんて払っても、どうせ老後に貰えないんでしょ?」と思われるかもしれませんが、厚生年金は老齢年金(一般的なイメージの年金)だけではないんですよね。
障害年金、遺族年金もありますし、物価スライド形式で支給額が決まるので、その時代に応じた金額を貰えますよ。
もちろん加入年数によって支給額が異なりますので、早期に正社員になり、社会保険を支払い続ける方が貰える金額もアップするでしょう。
また、国民年金保険料だけ支払い続けるよりも、厚生年金保険料を払う方が支給時に有利と言えます。
と言うのも、年金は2階建ての仕組みになっているので、会社勤めの正社員は国民年金と厚生年金、双方に加入する仕組みになっているからです。
これ以上は複雑なので省略しますが、要するに正社員の方が社会保険は恵まれている、ということですね(知人の社会保険労務士もそう言っていました)。
会社によっては独自の年金基金を設けている所もありますので、社会保障や福利厚生を考えるなら、フリーターより正社員の方が手厚いことは間違いないでしょう。
正社員採用後に給与明細を見ると分かりますが、所得税よりも社会保険の負担の方が重いです。その分、「アルバイトの方が手取り収入が良かったかも…」と思うかもしれません。
しかしそれでも健康保険、厚生年金を天引きしてもらえる正社員の方がメリットは多いですよ。特に結婚したり、子供が産まれると正社員の社会保険の恩恵を受けやすいでしょう。
より詳しい説明に関しては、就職支援サービスに相談して下さいね。無料で利用できますし、フリーター就職に定評ある支援サービスもありますので。